Singularity University、日本はどうする?

カーツワイル氏がとうとう、大学まで作ってしまいました。世界的な科学者達、GoogleやNASAとも組んで、最先端技術を教える世界最高の学校、だそうです。

NASA、Google、そして科学と技術の分野の権威あるトップクラスの人たちが、Singularity Universityという名の新しい‘学校’を作るために集まった。それは“人類の大きな課題〔複数形〕”を実現あるいは解決することが目的で、名前は技術進歩がきわめて急速な時期を意味する特異点(singularity)から取られた。それは、これまでにない、世界最高の学校になるはずだ。

via 世界的な科学者たちがGoogleやNASAと組んでSingularity Universityを発足.

特異点というのは、カーツワイル氏の著書「ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき」で言われている事です。遺伝学、ナノテクノロジー、ロボット工学など複数の技術が発展(GNR革命)し、相乗効果で技術発展の速度が指数関数的に上昇、しまいにはわけのわからない速度になってしまう・・・それを特異点と言っています。想像を絶する話でわけがわかりませんが、カーツワイル氏によると、それは2045年に起るという主張です。

邦訳が出版されたのは2007年1月です。あれから2年たった今、大学を作るという行動に出ました。カーツワイル氏の主張は、人工知能の開発は単なる通過点に過ぎません。物質やエネルギーを再構成する事によって、宇宙にまで伝搬するところまで述べられています。

宇宙にまで伝搬なんて、頭がおかしいのでは?と言われてもおかしくない主張です。しかしタンパク質の固まりである遺伝子が作り上げた我々の体が、こうして考え、何か行っている・・・我々にとって、今はこれが普通なわけです。タンパク質で情報を伝達できているのだから、宇宙に存在する物質やエネルギーを再構成すれば、宇宙自体がインテリジェンスを持つ事も、まんざらでも無いと思えて来ます。

(そうなると、我々人間はミトコンドリアみたいな存在になってしまうのかも?宇宙にとっては星は細胞、人間は細胞内にいるミトコンドリアか?)

話が脱線しました。こうした大学ができたという事は、カーツワイル氏率いるアメリカ勢は将来の宇宙制覇に向けて動いている、という見方もできます。科学の爆発的な発展を利用して、宇宙全体の覇権を手に入れるという、野望を抱いている人がいてもおかしく無いと思います。こんな金融危機だからこそ出てきた話かどうかわかりませんが、次の世代への架け橋を作っている事は間違いありません。だれかが宇宙を独り占めにする事は、絶対に避けないといけません。

日本はというと、若者世帯が就職難で資産も無いとか、子供も減っているという問題がありますが。技術的にも経済的にも力があり、金融危機後の世界のリーダー的存在になるポテンシャルを持っています。この危機のまっただ中に何をするかによって、今後の世界的な地位が決まるわけです。ITに携わる人達もGoogleにはかなわないという意識は捨てて、本気で世界を変えて行く様な、そんな意識を持って研究開発に乗り出すべきじゃないでしょうか。そういう意識を持っている人はいるはずですが、きっと予算も十分に得られず十分動けないのかもしれません。ここで国の支援が手厚くなればいいのにと思えて来ます。是非とも国策として、次世代の技術開発を支援、世界トップレベルのテクノロジー国家を目指す様になって欲しいです。

そのためにはまず、この金融危機を乗り越えて、体力を落としすぎない事も重要です。内需拡大や資源エネルギーの確保が重要になってきます。これについては今、国は一生懸命やっています。それに加えて、更に遠い将来まで含めた政策を期待します。遠い未来も、今の積み重ねです。未来を見据えた行動を今からするべきです。まずは人工知能、技術の核爆弾とも言えるこの技術を、なんとか日本で実現して欲しいと思います。